オペラの種類を学ぼう
オペラには多くの種類がありますが、主要なものをいくつか紹介します。
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イタリア・オペラ: 18世紀にイタリアで生まれ、今でも最も広く演奏されているオペラの形式です。ベルカント(美しい歌唱)と呼ばれるスタイルが特徴的で、美しい旋律、情熱的なアリア、そして情緒的なストーリーテリングが特徴です。
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ドイツ・オペラ: ドイツ語で歌われ、ドイツ、オーストリア、そしてスイスで最も広く演奏されているオペラです。バロック期のオペラやオラトリオから影響を受けており、オーケストラと歌手の声が同等に扱われるのが特徴です。
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フランス・オペラ: フランス語で歌われ、17世紀にフランスで発展しました。バロック期の宮廷音楽から発展したもので、舞台装置やコスチュームに重点が置かれ、ダンスや合唱が多用されます。
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ロシア・オペラ: ロシア語で歌われ、ロシアで発展しました。国民的な要素が取り入れられており、フルートやバランスを多用したオーケストレーションが特徴的です。
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コミック・オペラ: 主にイタリアで発展した軽妙なオペラ形式で、主に喜劇的なテーマを扱います。オペラ・ブッファやオペレッタとも呼ばれます。
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グランド・オペラ: 19世紀にフランスで発展したオペラ形式で、大規模なオーケストラと合唱団を使用し、壮大なスペクタクル性を持っています。大がかりな舞台装置や特殊効果も多用されます。
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近代オペラ: 20世紀以降のオペラで、様々な音楽的、演劇的な要素を取り入れたものがあります。例えば、アルノルト・シェーンベルクの『モーゼとアロン』や、フィリップ・グラスの『アインシュタインの夢』などがあります。
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ミニマル・オペラ: 20世紀後半に登場した、簡素な音楽や舞台装置を特徴とするオペラ形式です。例えば、ジョン・アダムズの『ナクソス島のアリアドネ』や、フィリップ・グラスの『サティヤグラハ』などがあります。
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ミュージカル: オペラの形式に影響を受けた、主にアメリカ合衆国で生まれた舞台芸術の形式です。歌と踊りが主体で、ポピュラー音楽やジャズ、ロックなどの影響を受けた音楽が用いられます。代表的な作品に『キャッツ』や『レ・ミゼラブル』などがあります。
以上が代表的なオペラの種類ですが、実際にはその他にも多くの形式が存在します。また、地域や文化によっても異なる特徴を持つオペラがあります。
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